水処理施設
各務原浄化センターは、4市6町から1日約135,000㎥/日(令和3年度)の汚水が流入しています。
ここでは水をきれいにしている主な水処理施設を紹介します。
流入ポンプ棟
浄化センターに一番初めに汚水が流れ込んでくる施設です。
流れ込んで来る汚水中の大きなゴミは、除塵機という機械で取り除かれます。
水は、高いところから低いところに流れるように、汚水も同様に流れます。そのため、汚水の流れてくる水路は段々と地下深くなっています。一番深いところで約27mのところに流れ込んでくるので、ポンプを使って地下から汚水を汲み上げ、水処理施設へ汚水を送っています。
水処理施設(最初沈殿池)
流入ポンプ棟から流れてきた汚水を、約1時間30分程度時間をかけてゆっくり流すことで、汚水中の大きく重い汚れを底に沈めて、きれいにしています。
こうすることにより、水面付近の汚水は随分きれいになっていますが、まだまだ汚れは潜んでいます。
水処理施設(生物反応槽)
最初沈殿池で比較的大きな汚れを取り除かれた汚水は、生物反応槽に流れてきます。
ここでは、活性汚泥という微生物の塊に空気を送り込んで微生物を元気にさせ、汚水中の汚れを食べてもらうことで、汚水をきれいにしています。
写真の水の色は汚いですが、これは活性汚泥をかき混ぜているためです。
ここでは約12時間の時間をかけています。
微生物の種類についてはこちら→
微生物
水処理施設(最終沈殿池)
生物反応槽で汚れを食べて大きく重くなった微生物を最終沈殿池で約4時間30分かけて、池の底に沈め、きれいになった水面付近の水だけをろ過池へ送ります。
底に沈んだ微生物の半分程度は、もう一度生物反応槽に戻して、再び汚れを食べてもらいます。残りの半分は汚泥として脱水処理を行い、再資源化工場へ搬出され、セメント材料や地盤改良材として再利用されています。
ろ過池
最終沈殿池から流れてきた処理水は、ろ過池に流れてきます。
ろ過池では、砂ろ過によってさらに綺麗にされます。
放流ポンプ棟
ろ過池でろ過された水は放流ポンプ棟に流れてきます。
ここでは水に含まれる大腸菌類を塩素で消毒した後、川へ放流します。
木曽川はポンプ、長良川(境川)へは自然流下で放流しています。
放流口
写真は木曽川の放流口です。
右の小さいゲートから各務原浄化センターの処理した水を流しています。
左のゲートは前渡排水路で、一般的な雨水等が流れています。